西宮市の自宅で月に6回程度、タイルクラフト教室を開催しております
タイルクラフトでは、色々な種類のタイルや目地との組み合わせで、日常で使える様々な生活雑貨を作ることができます。
水や熱に強いタイルの特性を活かして、キッチンまわりで使うトレイやコースター、鍋敷き、
カラフルできれいな色や模様を楽しむフォトフレームや植木鉢、タイルをカットして文字やモチーフを作り、表札や時計なども作ることができます。椅子やテーブルなどもタイルで素敵にリメイクすることができます。
20代~60代の幅広い年代の女性の方や、夏休みには子どもたちが作品作りを楽しんでいます。
まだ教室を初めてからの経験も浅く、少しずつ生徒さんが来てくださるようになったばかりの教室ですが、ご縁あってこのような機会を頂いたので、教室をすることへの思いをお伝えできたらと思います
~タイルクラフトとの出会い~
2005年フランスに駐在することになり、言葉も分からず、日本で当たり前にできていた買い物でさえ思うようにできず、子どもだけで外で遊ぶことも法律で禁止されており、慣れない家事や子育てで不安がいっぱいの中、幼稚園で出会ったお友達に連れていってもらった近所の素敵な雑貨屋の店先に飾られた、割れたタイルでオリーブの模様を描いたモザイクタイルの壁掛けを見て「なんて素敵なんだろう!」と心惹かれました
それまで日々を暮らすのに精いっぱいで、自分の楽しみを見つける余裕もなかったのですが、雑貨屋さんの奥にある小さな工房に通い、きれいな色や風合いのタイルをカットして自由にデザインする楽しさに夢中になり、片言のフランス語と見様見真似で学びました。
自分好みに作れるタイルクラフトが楽しくて、建築資材店でタイルを大量に買い込み、キッチンの調理スペースの板や落書きだらけになった子どものお絵かきテーブル、椅子や時計や表札などなど、家じゅうのものにどんどんタイルを貼っていきました。
右も左も分からなかったフランス生活で、自分の好きなことに費やす時間を持てたことは、毎日を楽しめた大きな要素だったと思っています。
~タイルクラフト教室を始めたきっかけ~
帰国してしからしばらくは、日本での5年のブランクがあまりにも大きく、フランスの友達とは会えなくなり、学校や参観に行っても知っている子や保護者も少なく寂しい気持ちでいっぱいでした。
学校の役員を引き受けたり、パートで働いたりして少しずつ忙しくなり、少しずつ友達も増えてきましたが、タイルクラフトなどの手作りをすることもなくなり、どこか物足りない気持ちがありました。
仕事も落ち着いて少し余裕が出てきたころ、料理などの習い事に行くようになり、純粋に楽しいな~と思い、私も大好きなタイルクラフトを通して、日々の暮らしで使えて楽しくなるような生活雑貨を作れる教室をしたい!と思うようになりました。
そんなとき、レンタルスペースで開催されていた、教室を始めたいと思っている人の集まりに参加したのをきっかけに、2015年4月タイルクラフト教室を始めました。
~教室を始めてから~
憧れや夢いっぱいで始めた教室ですが、知名度がほとんどないブログで案内していても、生徒さんが来てくれるわけもなく、赤字覚悟でハンドメイドマーケットに出店したり、自転車に材料をたくさん積んでワークショップイベントに参加したり、他の教室とコラボレッスンを開催したり、ちらしを作って自分でポスティングしたり、パン屋さんや美容院などに頼んで名刺を置かせてもらったり、委託販売してくれるお店に作品を置かせてもらったり
カルチャー教室で体験レッスンを開催したりと、自分ができることを少しずつやってみました。
パソコンの知識もほとんどなかったので、ブログのカスタマイズ方法を習って、少しでも読みやすく分かりやすくなるようパソコンに長時間向かっていたり、集客の仕組みを本や講座で学んで、ブログの内容も考えてできるだけ毎日更新したり、たくさんの人に知ってもらえるよう読者登録したり、新しい作品の試作を繰り返してカリキュラムを考えたり、色々なタイルやベースなどの材料を探して電車に乗ってお店めぐりをしたり、ネットで少しでも材料が安く買えるお店を探したり、仕入れた大量の在庫を管理できるよう保管スペースを整理したりと、レッスン以外に費やす時間の方がはるかに長く、レッスンを行うためには欠くことができない重要な時間でした。
最初は全く反応を感じず落ち込むことも多かったですが、レッスンの申込みがあったときは本当に嬉しかったです!
レッスン前には生徒さんが好きなタイルを選べるように、色々な種類やカラーのタイルなど材料の手配をしたり、教室を整えたり、おもてなしの飲み物の用意などして、生徒さんが来られるのをドキドキしながら準備しています。
反省することも多々あるのですが、生徒さんが楽しんで作品作りをしている姿を見ると
今までの苦労も報われてとても嬉しいです。
まだまだ小さな教室で、試行錯誤は続きますが、生徒さんはもちろん、自分自身も楽しめるような教室を目指して奮闘中です!
これから教室を始めようと考えている方は、こんなことを大切にしたいという想いと、自分ができることを時間や労力を惜しまずにやる覚悟があれば、きっと道は開けると思っています。
矢壁 景子
西宮市タイルクラフト教室 *ぷちめぞん* 主宰
兵庫県西宮市の自宅でタイルクラフト教室*ぷちめぞん*を開催しています。フランスで出会ったタイルの壁掛けに心惹かれ、小さな工房に通ってモザイク技法を学びました。不安だった異国での生活が楽しくなった経験から、日々の暮らしが楽しくなるような、生活雑貨作りができるタイルクラフト教室を目指して奮闘中です。