20歳前後 私が学生の時にしていたアルバイトがイベントコンパニオンでした。
この仕事を通して私は営業の仕事に興味を持ち地元に戻ってOA機器の営業の仕事に就きました。
この会社を2年半勤めた後に退社し取引先だったメーカーからワープロのインストラクターとして働き始めました。
ワープロのインストラクターの仕事はお客様へ訪問して使い方の説明をしたり、会社に掛かってきた問い合わせの電話対応、その他に定期的に開催される展示商談会の本部業務補助やワープロの展示コーナーの搬入・搬出と様々でした。
ここで、知らないうちに備わったスキルがもう1つあります。
それは教授法です。
お客様が分からないことをいかに分かりやすく説明するスキルを身につけました。
そして、その頃20代半ばになっていたので今後のことを考えアナウンサーになるための勉強も始めました。
26歳 職場で知り合った方と結婚をしてメーカーを退社し今後はアナウンサーなどの司会業で頑張っていこうと思っていた矢先に結婚半年後で主人が名古屋市へ転勤が決まりました。
当然 新婚の私は何の躊躇もなく自分の夢を捨て主人についていきました。
そんな環境で思いがけずなってしまった専業主婦の生活に「ずーっとこのまま同じ毎日を死ぬまで繰り返すのか?何の変化もない人生を送って行かなければいけないのかと」とても不安な日々を過ごしていました。
そんなある日、テレビ番組で偶然目にした「プリザーブドフラワー」に直感で「これだ!!」とひらめきました。2003年頃の名古屋市は全国有数のプリザーブドフラワーの大ブームが巻き起こっていました。「何かをしたい」という私の心に響きました。
「何年先になるか分からないけど何時かは富山県に戻る日が来る。
その時に何のスキルも持っていなければ仕事も無い。だからプリザーブドフラワーの資格を取ってまだ、流行る前の北陸で教室を開こう!」と思いその日から通うためのスクール選びを始めました。
その後プリザーブドフラワーの資格取得可能なスクールを見つけ通い始めました。
資格取得までの期間は約8ヶ月(月2~3回レッスン)費用は約30万円でした。
無事にプリザードフラワーの資格を取得した頃に主人から
「お花の教室をするのならばやっぱり生花の知識も必要だと思うよ。名古屋でしか学べない学校でもう1度お花の基礎を学びなさい」
とのことで日比谷花壇の運営スクールヒビヤフラワーアカデミー(HFA)に入会を決めました。
短期間で知識を習得したいと思い短期集中コースを選択しました。
これは半年間、週2日10:00~16:00まで授業があるかなりハードなコースでした。
費用は150万円。
半年後 無事HFAを卒業しタイミングよく主人が石川県金沢市への転勤が決まり慌ただしく引越しをし、これをきっかけに全く準備も何もしていなかったのですが2005年4月「プリザーブドフラワー専門 AtelierJuillet」が開校しました。
初めは住んでいたアパートの1室をレッスン用に使いました。
生徒さんの募集方法は地元情報誌です。
教室のコンセプトは「北陸では珍しいサロンスタイルのフラワースクール。心地よい音楽とアロマの香りで癒しの空間で学べる」というものでした。
プリザーブドフラワーがまだ珍しい時代だったので生徒さんもそれなりにいらっしゃいました。
ここで昔のスキルが役にたつ時がきました。
HPの更新、ブログの更新、資料請求用の資料、チラシなどは自分の持っている知識で作ることができたのでHPの立ち上げ以外は専門家を頼らず自分で作ったので経費が大分節約できました。
また、素人がいきなり人様に何かを教えるということはなかなか難しいことですが私は人に教えることが好きだったのでこちらもすんなりクリアーでした。
一番の問題は 人脈作りと花材・資材の仕入先の開拓です。
何のコネも人脈もなかったのでコツコツ信用を積んで今に至ってますし、レッスン生が独立するときに困る事をサポートできるシステムもこの時に考えました。
レッスンは完全予約制でほとんどがマンツーマンだったので女性の色々なお悩みをレッスン中に聞くことも多かったです。
恋愛相談も多く何時からか独身の女性は彼氏ができて1年以内にご結婚される方が増えていきその体験が婚活セミナー講師としてのお仕事もいただくようになりました。
本当にこの20年間は学びと経験の時間を過ごしてきましたが何一つ無駄な事は無かったとつくづく思います。
現在 非常勤講師を務めている専門学校の学生にも「今 何でこんな勉強をしなくちゃいけないんだろう。無駄だと思っていてももしかしたら1年後や数10年後にみんさんの役にたつことがあるかもしれないから無駄だと思わずに授業を受けなさい」と伝えています。
また、教室に来られる女性の3割程がまだ自分の目標が見つかってない方がいらっしゃりこの体験談を長いですがお話をさせていただいています。
これをお聞きになって前向きに自分のこれからの人生の目標探しのお手伝いが今後もできればと思っています。
砂田 ちなつ
フラワー&ラッピングスクール Atelier Juillet 主宰
http://blog.livedoor.jp/juillet2004/
1972年生まれ、富山県出身20代後半に結婚をしてまもなく主人の転勤で名古屋に住んでいた時に「プリザーブドフラワー」と出会い直感で「この資格を取って今後の人生の仕事としていこう!」と思いスクールに通い資格取得。同時期に以前から興味のあったラッピングも習い始め資格取得。11年前に金沢市内にてプリザーブドフラワーをラッピングの専門スクールを開校。教室を運営していく間に様々な女性と出会い「女性が素敵になるお手伝いをしたい」という気持ちが強くなりスクール生の要望に合わせてパーソナルカラーや食事のマナーを学び還元。今後「女性のスキルアップが1箇所でできるフィニッシングスクール」を運営していきたいと次の20年目に向けて目標を掲げている。