八幡山駅6分・97平米のハウススタジオ。コンクリート床と古材壁、黒い格子が仕切る”2つの世界”を徹底チェック

ポートレートを撮るとき、「白ホリだと味気ないけど、カフェは制約が多い」と感じたことはないだろうか。自然光は欲しい、生活感のあるシーンも撮りたい、でも1か所でバリエーションを出したい。世田谷区の住宅街に、そんな欲張りな要望に応えるハウススタジオがあると聞いて、写真とレビューから徹底的にチェックしてみた。

住宅街の中に現れる97平米

京王線の芦花公園駅、または八幡山駅からそれぞれ徒歩6分。どちらの駅からも同じ距離というのが地味にありがたい。閑静な住宅街の中にあるビルの2階がスタジオだ。エレベーターはなく外階段を上がるかたちになる。

フローリングのリビングゾーンから、黒い縦格子パーティション越しにコンクリート床のダイニングゾーンを見渡す。奥の壁にはパイン材の古材が横張りされ、白い和紙ペンダントライトが空間のアクセントになっている。

扉を開けた瞬間、まず驚くのが広さ。97平米。ワンルームのスタジオとしてはかなりゆとりがある。レビューでも「スタジオが広くて綺麗でした」「お部屋がとても広く、さまざまなバリエーションで撮影できました」という声が目立つ。

黒い格子が生む「2つの世界」

白い和紙のペンダントライトが天井から下がり、黒い縦格子パーティションが空間を左右に分ける全景。左手のダイニングゾーンにはジュート敷きのラグとナチュラルウッドのテーブルセット、右手のリビングゾーンにはグレーソファとサイドテーブルが配置されている。

このスタジオ最大の特徴は、黒い縦格子のパーティションで空間が2つのゾーンに分けられていること。完全に仕切るのではなく、光と視線が格子越しに抜けるデザインだ。

片方はコンクリート調の床にパイン材の古材壁、白い和紙ペンダントライト。カフェやナチュラルなダイニングシーンが撮れるゾーン。

ナチュラルウッドのダイニングテーブルにウィンザーチェアやクロスバックチェアが並ぶダイニングゾーン。大きな窓から柔らかな自然光が差し込み、テーブルの上には小さな花瓶と置き時計が添えられている。白い和紙のペンダントライトが空間を優しく照らす。

もう片方はウッドフローリングにベッド、ソファ、全身鏡。ライフスタイルカットやポートレートに向く生活空間ゾーン。1回の予約で、まったく雰囲気の違う2パターンが撮影できるのは大きい。

ベッドルームとリビングの空気感

ダークグレーのアクセントウォールにオーガニックな形状のミラーが掛けられ、その下に竹製のラック。手前にはベッドが置かれ、奥にはフローリングのリビングスペースにグレーソファとサイドテーブル、ジオメトリック柄のペンダントライトが見える。

フローリングゾーンに足を踏み入れると、まず目を引くのがダークグレーのアクセントウォール。そこに掛けられたオーガニックな形状のミラーが、空間にアート的なアクセントを加えている。

木製フレームのセミダブルベッドに白いリネンとグレーのブランケット。窓辺にはライムグリーンのマジス・パピーチェア、ラタンのバスケット、丸い畳クッション。小窓から柔らかい光が入り、ナチュラルで温かみのあるベッドルームシーンが完成している。

ベッドは木製フレームのセミダブル。白いリネンにグレーのブランケットという組み合わせは、そのままライフスタイル雑誌のカットに使える雰囲気だ。窓辺に置かれたライムグリーンのマジス・パピーチェアが、さりげない遊び心を添えている。

40代男性のレビューにはこうある。「窓が多く光の入りやすいスペース。全体的な雰囲気は落ち着いており、癖もなく使いやすい。広さも十分なのでシェアでも対応できる」。まさにこのスタジオの本質を突いた一言だと思う。

古材の壁とリスのペンダントライト

パイン材を横張りにした古材風のアクセントウォール。壁面にはリスをモチーフにした木彫りのペンダントライトがぶら下がり、足元にはリスの置物がサイドテーブルを支えている。窓からの自然光が木の質感を引き立てている。

ダイニングゾーン奥の壁一面に張られたパイン材の古材が、空間にぬくもりを加えている。よく見ると、壁にはリスをモチーフにした木彫りのペンダントライトが。足元にもリスが小テーブルを支えている。こういう小さな仕掛けが、撮影のアクセントになる。

白い壁、コンクリート床、古材壁、フローリング。97平米の中にこれだけ異なるテクスチャーがそろっているスタジオは珍しい。背景を変えるたびにまったく違う写真が撮れるから、SNS用の素材を一気に量産したいときにも重宝しそうだ。

インタビューにも使えるラウンジコーナー

グレーのコンクリート調フロアに、ファブリック張りのラウンジチェアとラタン編みのウェグナースタイルチェアが向かい合わせに配置されている。間にはブラックのキューブ型サイドテーブル、背後にはフロアランプ、ラタン引き出し付きのインダストリアルシェルフ、大きな観葉植物。

もうひとつ見逃せないのが、コンクリート床側に設けられたラウンジコーナー。ファブリック張りのチェアとラタン編みのチェアが向かい合い、ちょっとしたインタビューや対談の撮影にそのまま使える配置だ。フロアランプとインダストリアルなシェルフが落ち着いた雰囲気を作っている。グレーの壁が背景になるので、人物が自然と浮き立つ。YouTube用のサムネイル撮影にも使いやすいセッティングだ。

リビングゾーンの全景。グレーのソファにブルーのクッション、ラウンドテーブル、ライムグリーンのパピーチェア。奥には木製フレームのベッドとルーバー扉のクローゼット。複数の窓から光が入り、明るく開放的な空間。

コストパフォーマンスを見てみる

基本料金は1時間3,740円から4,730円。最低利用時間は3時間からだ。4人のチームで3時間使えば、1人あたり約2,800円から3,500円。97平米のハウススタジオとしてはかなり抑えめの価格設定だろう。

直前予約なら10%割引になるのもうれしい。営業時間は朝6時から23時までと幅広く、早朝の柔らかい光を狙った撮影にも対応できる。

商用撮影の場合はオプション料金(1,430円/時間)が加算されるが、それでもトータルのコストパフォーマンスは高い。センチュリースタンドやビデオライトも有料レンタル可能で、手ぶらに近い状態でも撮影に入れる。女優ミラーやドライヤー、ヘアアイロンまで無料で使えるのは、モデル撮影では地味にありがたいポイントだ。浴室もオプション(2,200円)で利用できるため、入浴シーンの撮影にも対応する。

撮影前後の過ごし方

パイン古材の壁を背景に、リスのペンダントライトと白い和紙ランプが灯るダイニングゾーン。ナチュラルウッドのテーブルに異なるデザインの椅子が4脚。窓からの光とジュートラグが柔らかな雰囲気を作っている。

八幡山駅の高架下には昔ながらの喫茶店があり、分厚いホットケーキやナポリタンが地元で人気だ。撮影前の腹ごしらえにちょうどいい。芦花公園駅方面には隠れ家的なカフェやカレー店も点在していて、世田谷の住宅街らしいのんびりした空気が流れている。

近くには蘆花恒春園(芦花公園)もあり、緑の中を散歩してから撮影に臨む、という使い方もできるエリアだ。

知っておきたいこと

  • エレベーターがない。 外階段で2階まで上がる必要がある。大型機材の搬入時は人手を確保しておきたい。
  • 土足禁止。 スリッパ6足が用意されているが、大人数の場合は持参が安心。
  • 騒音には注意。 住宅街のビル内なので大音量はNG。ただし通常の撮影や会話程度なら問題ないレベルだ。

まとめ

スタジオの間取り図。約9.9m×7.0mの長方形の空間に、ベッドルーム、リビング、ダイニング、ラウンジ、キッチン、浴室が配置されている。中央の黒いパーティションを境に2つのゾーンに分かれる構造が読み取れる。

コンクリート床と古材壁のダイニングゾーン、フローリングとベッドのリビングゾーン。黒い格子パーティション1枚で「2つの世界」を行き来できるのが、このスタジオの一番の強みだ。

22件のレビューで平均5.0点。「癖がなく使いやすい」という評価は、撮影スタジオとして最高の褒め言葉かもしれない。次のポートレートやライフスタイル撮影の候補に、一度チェックしてみる価値はある。

スペース情報

項目詳細
スペース名撮影スタジオmst八幡山
最寄駅芦花公園駅 徒歩6分 / 八幡山駅 徒歩6分
収容人数1〜20名(着席10名)
広さ97平米
料金¥3,740〜¥4,730/時間(最低3時間〜)
設備テーブル2台, 椅子8脚, ソファ, 女優ミラー, エアコン2台, キッチン, 冷蔵庫, ドライヤー, ヘアアイロン, 更衣室
特徴二面採光, 97平米ワンフロア, 2ゾーン構成, 古材壁, クッションフロア

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