就職、転職、アルバイトを中心とした情報サービスや人材紹介サービスのほか、進学、ウエディング、ニュース、農業など、多数の生活情報メディアを運営する「株式会社マイナビ(以下、マイナビ)」。

「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」をパーパスに掲げるマイナビが手掛けたこだわりの個室型サテライトオフィスが吉祥寺、新橋にオープン。

レンタルスペースをはじめたきっかけや、売上拡大のヒントについて、チーム長の木野田さん、課長の矢﨑さんにお話しを伺いました。

- レンタルスペースを始めようと思った「きっかけ」を教えて下さい。

木野田さん:
人材情報サービスを提供してきたマイナビですが、就職や転職・採用がゴールではありません。企業で働く従業員の方々が「やりがいを持っていきいきと働ける環境」をつくりたいという想いがきっかけとなり、2021年にサテライトオフィス「PERSONAL SUITE(パーソナルスイート)」を立ち上げました。

柔軟な働き方を推進する企業を応援し、従業員のエンゲージメントの向上、企業の採用力強化にも貢献したいと考えています。

また、もうひとつのきっかけとして、過去OTAビジネスで協業関係にあるホテル業界が、コロナ禍により窮地に立たされているということを知ったという背景もあります。ホテル内にサテライトオフィスを展開することで、その状況を救いたいという想いがありました。駅近で立地が良いこと、マネジメントが行き届くことで徹底した感染症対策がとれること、そしてホスピタリティ重視のホテルサービスとのシナジーも想定できるため、開業に至りました。

当初、法人利用限定の施設として開業しましたが、個人決済で利用したいというお声が多かったことや、施設の認知拡大の意味も込めてインスタベースの掲載をはじめました。

売上成功への道は「スペースページの更新」がキー

- 集客を増やすにあたって、改善した点やコツを教えて下さい。

矢﨑さん:
2点あります。まずは、当社と似たような施設、人気施設の掲載方法を見てたくさん勉強をしました。その中でも、普段見慣れている備品、あたりまえだと思っていた設備はお客様に「アピールしたほうが良い」ということに気がつくことができました。

例えば、無償で提供しているフリードリンク、全席に備わっているモニターなどを1つずつ写真に撮って掲載しました。あと、当社の強みは「Wi-Fi」の速度です!好評いただいている速度(数値)を、スペースページに記載したことでよりお客様の目に止めていただけるようになりました。インスタベースのサイト機能であるレビューを通して、お客様からのナマの声(感想や反応)がもらえるようになったので、より効果を実感することができています。


2つ目に、即時予約(今すぐ予約)を取り入れました。
自社予約を管理しているため、当初は「予約リクエスト制」にしていましたが、インスタベース用の空室を用意してGoogle カレンダーを連携したことで、即時予約にも対応できるようになりました。結果的に予約が増えただけでなく、管理もとても楽になりました。

木野田さん:
そうですね。スペースページは手をかければかけるほど、予約や売上に繋がることがわかったので、お客様にとって「わかりにくいこと」はこれからもアップデートしていきたいです。

運営側も驚くお客様の利用用途の変化とは?

- 課題を改善したうえで、どのような利用のお客様が増えましたか?

矢﨑さん:
もともとビジネス利用が多かったので、コロナの感染状況で左右された2年間だったなと感じていました。最近は、アピールポイントを押し出していることや、コロナが緩和されてきたことも後押しとなり、色々な用途で使われることが増えてきました。

例えば、なかなか使うイメージが湧かなかった「自習・読書・面接」など、ビジネス以外での予約を拝見するようになりました。

「そんな使い方があるんだ」といった発見ができてよかったです。

くつろぎの空間「ラウンジ」をイメージして作った施設の背景

- スペースを作る上で大切にしていることや空間作りのコンセプトを教えて下さい。

木野田さん:
施設名称にもある通り「PERSONAL SUITE」のようにラウンジでくつろげる大人っぽい雰囲気をイメージして作りました。吉祥寺、新橋ともに「シック」な空間となっています。

また、個室ブースが多いので音漏れを気にせず利用できるように、「サウンドマスキング」を設置しています。完全に消えるわけではないですが、少しでも緩和できるように、できることを考えて工夫しているところがこだわりのポイントです。    

まとめ


どんな状況もチャンスに変え、自らの手で売上拡大への道を作り上げたマイナビ。

1人1人と向き合い、人との繋がりを大切にするマイナビだからこそ、お客様の声をダイレクトに反映する日々の努力がカタチに。人と人との未来を繋ぎ、これからの生き方をサポートしつづけてくれるスペースでした。